H2 Story9 — To the Promissory Summer

約束の夏へ
2005.03.10 Thu

比呂(山田孝之)たち、千川高校野球部は春のセンバツに初出場し見事初優勝!快挙をなし遂げた。しかし帰京した比呂を待っていたのは、ひかり(市川由衣)の母、さくら(七瀬なつみ)の突然の死だった。

さくらの葬儀の日、比呂は約束のウイニングボールをさくらの枕元にそっと置く。こみ上げそうになる涙を耐える比呂を、ひかりもまたやるせない笑みで見つめるのだった。そんな二人の様子を見守る春華(石原さとみ)野田(中尾明慶)の胸中は複雑だ。さくらが荼毘にふされるのを待つ間、英雄(田中幸太朗)はひかりに声をかけた。しかし、ひかりは「もう大丈夫だから心配しなくていい」と立ち去ってしまう。

その頃、比呂は一人葬儀場を後にしようとしていた。「もうちょっといてやろう」、呼びかける野田。しかし比呂は「一緒にいたら先に泣いてしまう」と聞かない。春華は「それなら一緒に泣いてあげればいい」と言うが、比呂はそんなみっともないことは出来ないとその場を立ち去るのだった。

3年生の新学期が始まった。選抜甲子園大会優勝の実績ができた千川高校野球部には入部希望者が殺到。目指すは甲子園春夏連覇だ!ところが、期待のエース比呂の姿はグラウンドにはなかった。いまださくらの死のショックから立ち直れないでいたのだ。

千川野球部に新しく出来た合宿所に入る前日、比呂はさくらにその報告をするためにひかりの家にいった。ひかりの家にいるとさくらとの思い出が比呂の脳裏に蘇ってくる。階段に座り込み、改めて、もうさくらはこの家にいないのだと実感するのだった…。比呂のその様子をみたひかりの父??太一(杉本哲太)は、さくらの昔話を話し聞かせる。さくらが男の子を欲しがった事…、階段の横の落書きを決して消そうとしなかったこと…。比呂はさくらの想いに応えて、必ずまた甲子園に行き、絶対に有名になると決意を固めるのだった…。

翌日からの練習、比呂は人が違ったかのように全力投球を繰り返す。新入生の実力を見るために比呂に投げさせていた富士夫(的場浩司)は不満顔だが、千川ナインは復活した比呂を暖かい目で見守っていた。

一方、ひかりは今年も夏限定のマネージャーを引き受けていた。実家のこともしつつ、夜は受験勉強と、息つくまもない忙しさだ。それはさくらの死を思い出さないために糸を張り詰めているかのようだった。そんなひかりを心配する英雄は、俺の前では泣いてもいいと言うが、ひかりは大丈夫だとひたすら強がる。英雄はこんな時に何もして上げられない自分をもどかしかった。

ある日、合宿所に比呂の母??信子(石野真子)が倒れたと連絡が入った。雨宮書店の手伝いの最中に倒れたが、ひかりが付き添ってくれたと言う。さくらが入院以来、さくらの分までもと頑張ってきた無理がたたったのだ。春華からその話を聞いた比呂は急いで家に帰る。家では父??太郎(柳沢慎吾)が待っていた。「俺がちゃんと無理しちゃだめだよって言ってあげてれば…」と悔やむ太郎。

その日、比呂は家の近くの広場にひかりを呼び出した。そこは子供の頃から比呂とひかりがよくキャッチボールをしていた思い出の広場だった。「何?こんなとこに呼び出して?」。ひかりの問いには答えずおもむろにグローブを投げてよこす比呂。2人は子供の頃のようにキャッチボールを始めた。

昔のことを思い出しながらキャッチボールを続ける2人。その時、2人を夕ご飯に呼ぶさくらの声が…。ボールを受けながら、さくらが死んでから今まで決して泣かなかったひかりの頬に涙が流れる…。そしてそんなひかりの全てを包み込むかのように、黙って優しい笑みを浮かべながらボールを投げつづける比呂…。英雄はそんな2人の様子を遠くから見ているしかなかった。

比呂が合宿所に戻ると春華が待っていた。ひかりが比呂の家の世話までしている話を聞き、それを羨ましがる春華。比呂のことをたった2年分しか知らない自分は、ただ待っていることしかできない。春華は比呂を小さい頃から知っていたら、きっと自分の初恋は比呂だったと告白する。

翌日。英雄は学校に行く前に話があるとひかりを呼びとめる。ひかりの気持ちを確かめたかったのだ。「俺は強くなりたい、誰よりも」「比呂にだけは絶対に負けるわけにはいかない、何故なら俺は比呂のファンだから」とひかりに話す英雄。そして最後に英雄はひかりに聞いた。「ひかり!比呂のこと好きか?」一瞬の間をおいたひかりの返事は「大好きよ!…バカ!」だった。

夏の甲子園大会が始まった。千川は順当に勝ち進み、見事、春夏連続出場を決める。明和一は前日に既に出場を決めていた。比呂の試合の応援に来ていたひかりは、そのことを後悔していた。「比呂の試合を見に来ると、勝っても負けても泣きそうになるから」。そういうひかりに対して太一は「でも悪いことじゃない」と言う。しかしひかりは「悪いよ…」と言うのみ。比呂と英雄の間で揺れる心…。

様々な人の様々な想いをはらみながら、いよいよ最後の夏が始まる…。

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